室外機の日よけは必要?覆う前に知りたい空気の通り道
室外機に強い日差しが当たっていると、カバーで覆った方が冷房に効きそうに見えます。直射日光や地面からの照り返しで周囲が高温になれば、熱を外へ捨てる効率が落ちる場合があり、日陰を作ること自体はメーカーも節電の工夫として案内しています。
ただし、室外機は部屋の熱を外へ捨てています。日よけが吹出口や吸込口に近すぎると、放出した熱い空気を再び吸い込み、冷却効率が下がることがあります。
市販品には上面だけに置く物も、本体を囲う物もあります。「日よけ」と「カバー」は同じではありません。日差しを遮りながら、空気の通り道をどこまで残せるかが分かれ目です。
日差しを遮ることと、室外機を覆うことは違う

ダイキン工業の節電案内では、室外機が直射日光の当たる場所も想定して作られている一方、日陰への設置や、室外機から離したよしずなどで日陰を作ることが紹介されています。日陰のない設置が直ちに異常という意味ではなく、周囲の温度上昇を抑える工夫です。
ここで注意したいのは、吹出口や吸込口までふさがないことです。吹出口から出た熱風を再び吸い込むと冷却効率が下がり、運転中のカバーは放熱を妨げます。パナソニックの室外機日よけ案内も、本体全体を覆うタイプは空気の通り道を妨げやすいとしています。
日よけは、吸込口と吹出口から離して置く
よしずやすだれで日陰を作るなら、本体へ直接かぶせず、吹出口と吸込口の前を空けます。ダイキン工業が紹介する「室外機から約1m離す」は、よしずなどを使う場合の一例です。すべての機種に共通する据付寸法ではないため、設置済み機種の説明書にある必要空間を優先します。

上面だけに取り付ける日よけは、前面や背面の空気の通り道をふさぎにくい反面、横から差す日光や地面の照り返しまで遮る物ではありません。日陰を大きくしようとして周囲を板で囲えば、今度は熱が逃げにくくなります。
冷えにくさが残るなら、日差しだけの問題ではない
日よけを付けても冷え方が変わらないときは、室外機がもともと日陰にある場合や、周囲の物が空気の流れを妨げている場合があります。台風や大雨の後は、落ち葉、ほこり、泥が室外機の周囲にたまることもあります。パナソニックは、こうした物が空気の流れを妨げるおそれを案内しています。
日本冷凍空調工業会のシーズン前点検にも、室外機のカバーを外し、前にある障害物を取り除く項目があります。日陰と風通しを確保しても冷えにくさが続く場合、日よけの有無だけでは原因を切り分けられません。同工業会は、よく冷えない、異常音、水漏れなどがあるときは販売店への連絡を案内しています。
