プロが教える!エアコン設置で絶対に見逃してはいけない3つのこと
エアコンを購入したとき、多くの方が「設置はお任せで大丈夫でしょ?」と考えていませんか?
実は、“どこに”“どうやって”取り付けるかで、エアコンの性能・寿命・安全性は大きく変わります。とくに、引っ越しや新築時は「とりあえず冷えればOK」となりがちですが、設置後に「水漏れがした」「効きが悪い」「音が気になる」といったトラブルも少なくありません。
この記事では、現場で数多くの施工を行ってきたプロの目線から、エアコン設置時に絶対に見逃してはいけない3つのポイントをお伝えします。知らずに損をする前に、ぜひチェックしてみてください。
① 室外機の設置場所
「置ける場所」より「適した場所」を選ぶ
エアコンは室内機と室外機がセットになって機能する家電です。そのため、室外機の設置場所は性能に直結します。
❌ よくある失敗例
- 狭いベランダの隅に無理やり設置 → 排熱がこもり冷えが悪くなる
- 直射日光がガンガン当たる屋根上 → 室外機が熱を持ち、効率ダウン
- 家の裏手の湿気がこもる場所 → 錆びや故障の原因に
✅ 正しい設置のポイント
- 風通しが良く、排気の逃げ道がある場所
- 直射日光を避けられる環境(もしくは日除け対策)
- <騒音対策として、近隣住戸に配慮した設置
プロは現場を見て、配管の長さや勾配も考慮しつつ、エアコンの能力を最大限に発揮できる場所を判断します。
② 配管・ドレンホース
「見えない部分」こそトラブルの原因に
エアコン工事では、配管(冷媒管)やドレンホースの取り扱いが非常に重要です。これを雑に処理されたまま放置してしまうと、のちのち大きな問題に発展します。
❌ 実際にあったトラブル事例
- ドレンホースの出口がつまって水漏れ → 床や壁が濡れて修理費用が発生
- 室内に配管がだらしなく出ている → 美観が損なわれる
- 配管が長く、冷媒ロスで冷房効率が低下
✅ プロがやっている対策
- ドレンホースは勾配を確保し、水がしっかり排出されるように施工
- 壁の色に合わせたカバー(配管化粧カバー)で美観も確保
- 冷媒配管の長さを最適にし、冷暖房効率が落ちない施工
特に壁貫通工事が必要な場合は、断熱や気密性の確保も重要。見た目は同じように見えても、プロの技術で安心感がまったく違うのです。
③ 電源(コンセント・ブレーカー)
「差せば動く」は大きな間違い
多くの人が見落としがちなのがエアコンの電源まわりの確認です。とくに古い家や中古物件では、エアコンに必要な電源設備が整っていないケースも多く、これが設置当日に「できません」となる原因になります。
❌ よくある設置不可パターン
- 専用コンセントがなく、タコ足配線で対応 → 火災リスク大
- コンセントはあるが100V/200Vの電圧が合っていない
- ブレーカーの容量が足りず、他の家電と同時使用でブレーカー落ちる
✅ プロが事前にチェックする項目
- 使用するエアコンの電圧(100V or 200V)
- コンセントの種類と位置
- 分電盤の空き状況、専用回路の有無
必要に応じて専用コンセントの新設工事や電圧切替工事も提案されます。あとから慌てないためにも、工事前の下見・現地調査はとても重要です。
まとめ
“ちゃんとした工事”は、長持ちと安心の投資
エアコンは高価な家電です。だからこそ、「工事が雑だった」「設置場所が悪かった」といった理由で快適さや安全性を損なうのは非常にもったいないこと。
今回紹介した3つのポイント:
- 室外機の設置場所
- 配管・ドレンホースの処理
- 電源・コンセント周りの確認
これらはすべて、“見えないけど重要”な工程です。
最後に:失敗しないためには“業者選び”がカギ
安さだけで業者を選んでしまうと、後悔するケースも少なくありません。
丁寧な施工・明確な説明・事前の現地調査など、「この業者はちゃんとしてる」と思えるかどうかが重要です。
エアコンの快適さは、工事の質で決まると言っても過言ではありません。
ぜひこの記事を参考に、失敗しないエアコン工事を実現してください!