エアコン工事に資格は必要?

エアコンの取り付け工事についてネット上で動画が多く公開されており自分で取り付けを考える方も少なくありません。実際に自力で取り付けた方もいることでしょう。しかし、無資格者がエアコンの取り付け工事を行うことは、果たして違法ではないのでしょうか?
実際、エアコン取り付け工事は、現場環境や作業内容によって、電気工事の資格が必要か否かが決まります。過去には、無資格者によるエアコン工事で多くのミスが発生し、火災の危険を伴う事例もありました。このような背景から、経済産業省は「エアコン設置工事に係る電気工事士法の解釈」や「電気工事士法におけるエアコン設置工事の取扱いについて」といった通達を出しています。

電気工事士法の主な内容

電気工事士法の主な内容

電気工事士法は、電気工事の安全性を確保し、電気に関する事故を防止するために制定された日本の法律です。この法律は、電気工事を行う際のルールや基準を定めており、特に資格を持つ電気工事士による作業の重要性を強調しています。電気工事士法の適用範囲は広く、住宅やビル、工場など、さまざまな施設で行われる電気工事に及びます。特に、エアコンの設置や電気配線の変更など、日常的な電気工事もこの法律の適用を受けることが多いです。

電気工事の定義 法律では、「一般用電気工作物」または「自家用電気工作物」を設置または変更する工事を「電気工事」と定義しています。これには、新しい電気設備の設置や既存の電気設備の改修・拡張などが含まれます。
軽微な工事の除外 一部の簡単な作業は「軽微な工事」として、電気工事から除外されています。これには、比較的単純で安全性が高いとみなされる作業が含まれます。
電気工事士の資格要件 電気工事を行うには、電気工事士の資格が必要です。この資格は、電気工事の専門知識と技術を有することを証明するもので、電気工事士免状の交付を受けることで得られます。

電気工事士法は、電気工事の安全性を高めるための重要な法律です。電気工事に従事する者は、この法律に基づいた適切な資格を持ち、安全な作業を心掛ける必要があります。また、一般の人々も電気工事に関する知識を有することで、安全な生活環境の維持に寄与できます。

エアコン取り付け工事は資格は必要なの?

エアコン取り付け工事は資格は必要なの?

経済産業省による「エアコン設置工事に係る電気工事士法の解釈」や「電気工事士法におけるエアコン設置工事の取扱いについて」の通達によれば、「軽微な工事」や「軽微な作業」は電気工事から除外されており、電気工事士でなくても作業が可能です。つまり、標準的なエアコン設置工事(「軽微な工事」「軽微な作業」に該当するもの)であれば、資格がなくても行える可能性があります。しかし、電気に関わる作業は危険を伴うため、特に無資格者が行う場合は細心の注意が必要です。万が一の事故を避けるためにも、不安がある場合は専門の業者に依頼することをお勧めします。また、資格が必要な作業に手を出さないよう、工事の範囲を正確に把握することも大切です。エアコン取り付けにおいては、自己判断でエアコンの取り付け工事に挑戦する前に、法律や安全性を考慮し、必要に応じて専門家の意見を求めることが重要です。

電気工事士の資格が必要な作業

専用コンセントの新設・移設・取替 エアコンに供給するための専用コンセントの工事には、電気工事士の資格が必要です。
接地(アース)線の関連作業 接地線を接地極に接続、埋設、延長する作業は専門知識が必要です。
内外接続電線の直接固定 壁などに内外接続電線を固定する作業には資格が求められます。
600V超のエアコン工事 高電圧を使用するエアコンの工事には専門技術が必要です。
資格のない者が上記の作業を行った場合、最大で3ヶ月の懲役または3万円以下の罰金が科される場合があります。また電気工事におけるミスや失敗は、怪我や機器の故障だけでなく、最悪の場合火災につながる危険があります。

まとめ

エアコンの取り付け自体は資格不要ですが、配線工事等の電気工事には第二種電気工事士(電圧600V以下の受電設備の電気工事を行うことができる資格です。)の資格が必要です。ただ簡単に取り付けられるエアコンでも、電気工事には専門的な知識が必要なため、素人が手を出すべきではないということがわかります。安全かつ適切な工事のためには、やはり専門の業者への依頼が推奨されます。

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