エアコン工事でよくあるトラブル

業者のミスが原因のトラブル

エアコンの取り付け工事において、業者のミスが原因でトラブルが発生することがあります。ここでは、そのようなトラブルの具体例とその原因を詳しく説明します。

エアコンからの水漏れ
  • エアコンの室内機につながる配管が急な角度で曲げられていると、水漏れが起きやすくなります。これは、配管がスムーズに水を外に排出できないためです。
  • 配管に断熱材が巻かれていない場合、エアコンの熱によって結露が発生し、水漏れの原因になります。また、配管を通す穴のサイズが間違っていると、配管が外れて水漏れすることがあります。
冷媒ガスが漏れて部屋が冷えにくい
  • エアコンと室外機をつなぐ配管の長さが不適切な場合、ガス漏れを引き起こす可能性があります。
  • 配管の長さが不足している、あるいは長すぎる場合、接続部分にすき間が生じ、そこから冷媒ガスが漏れ出し、エアコンの冷却効果が低下します。
家の外壁にヒビが入る エアコンの配管を固定する際に外壁に穴を開けることがありますが、これが家の構造を考慮せずに行われると、外壁にヒビが入る原因になります。特に、家の柱を補強する筋交いに穴を開けることは、建物の構造を弱め、外壁のひび割れの原因となり得ます。

エアコン工事のトラブルを防ぐ方法

エアコンの設置工事においてトラブルを防ぐためには、いくつかの重要なポイントがあります。これらを事前に確認し、適切な対策を講じることで、スムーズなエアコン設置が可能となります。

工事内容についての事前打ち合わせ エアコン設置工事を行う際には、必ず業者と事前に工事内容について打ち合わせを行いましょう。工事の詳細を事前に把握することで、不必要な工事や追加費用の請求を防ぐことができます。悪質な業者は、依頼主がエアコン設置の知識がないことを利用して不当な追加工事を行うことがありますので、注意が必要です。メールでのやり取りをする場合は、設置場所の写真を添付することで、より具体的に状況を伝えることができます。
工事費用の安さに惑わされない 低価格の工事費用に飛びつくのではなく、質の高いサービスを提供する業者を選ぶことが重要です。大手量販店によるエアコン設置サービスの場合、多くは下請け業者が担当します。これらの業者は一日に多くの工事を行うことを目指しているため、工事の質より速度を優先する傾向があり、その結果、手抜きの工事になるリスクがあります。そのため、工事費用だけでなく、業者の信頼性や過去の実績を重視することが大切です。

エアコン設置工事の際にこれらのポイントを心掛けることで、トラブルを避け、安心してエアコンを利用することができるでしょう。自分で業者を選ぶ際には、口コミや評判を確認し、信頼できる業者を見極めることが重要です。

エアコン工事を断られる理由3選

エアコン業者にエアコン取り付け工事を依頼したにも関わらず、直前に断られるケースも少なくありません。ここでは多くの量販店やエアコン業者が特定の状況でエアコンの設置を断る理由についてわかりやすくまとめました。

3階以上の設置や設置環境が厳しい場合 多くの量販店や業者は、3階以上の設置や複雑な環境では対応できるスキルがないため、設置を断ることが多いです。高所での作業は危険が伴うため、労働安全衛生法に基づく安全対策が必要です。このため、高所作業に慣れていない業者や、必要な安全対策を施せない業者は設置を断ることがあります。
壁から塀までのスペースが狭い場合 壁から塀までのスペースが50センチ以下の場合、エアコンの設置を断る業者が多いです。これは、2段ハシゴを安全に設置するためには壁から1メートル以上のスペースが必要で、それがないと危険だからです。隣家にスペースがある場合、許可を得てそこからハシゴをかける方法もありますが、これも隣家との関係や現場の条件によります。
配管が長くなるとエアコンが壊れるという理由での拒否 一部の業者は、3階から1階まで配管が長くなるとエアコンが効かなくなる、あるいは壊れるとして設置を拒むことがあります。しかし、現代のエアコンは配管が長くなっても問題なく機能し、壊れることはほとんどありません。このような理由で断る業者は、実際には安全対策や手間の問題を避けたいというのが本音でしょう。

業者を選ぶポイント

業者を選ぶポイント

自分でエアコンの取り付け業者を選ぶ際、以下の3つのポイントを確認することが重要です。

エアコンの販売と取り付けを自社で行っているか 下請け業者ではなく、自社でエアコンの販売と取り付けを行っている業者を選びましょう。自社で取り扱っている業者は、外部への紹介料を支払う必要がないため、一件一件の工事に丁寧に取り組む傾向があります。これにより、ミスが少なく、質の高い工事が期待できます。
見積もりと工事内容の明確さ 見積もりと工事内容が明確に説明されている業者を選ぶことが大切です。事前に正確な見積もりを提供し、工事内容を具体的に説明する業者は、追加料金の発生を防ぎます。逆に、工事当日に初めて設置場所を確認し、追加料金を請求するような業者は避けるべきです。
国家資格を有しているか エアコンの取り付けには電気工事士の資格が必要な作業が含まれているため、電気工事士の資格を有している業者を選ぶことが重要です。

これらのポイントをチェックすることで、信頼できる業者を選び、エアコン設置工事のトラブルを防ぐことができます。業者選びは慎重に行い、安心して工事を任せられる業者を見つけることが重要です。

関連記事